| 細羅紋 |
歙州石にあらわれる羅紋の一種。 羅紋が細密にでているものをいう。水に入れればより確認しやすい。細羅紋の石は磨墨・発墨ともに優れている。 |
| 刷糸羅紋 |
歙州石にあらわれる羅紋の一種。 墨を刷毛でひいたような直線状の石紋 |
| 算子紋 | そろばんの玉の模様をした紋 |
| 死眼 | 眼の体裁はとっているけれど、光彩・暈・瞳子がない眼 |
| 宿墨 | 硯に入った状態の墨 |
| 受墨 |
硯の墨あたりのこと。 鋒鋩がたっている硯は受墨する |
| 朱砂釘 | 朱色で釘を打ち付けたような斑点 |
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織蓆文 |
むしろの目のような文 |
| 松花江緑石 |
吉林省松花江沿岸にある砥石山で産出した硯石。 石質:粘板岩 色:青・緑・白・黄 鋒鋩はやや弱めですが、磨墨・発墨とも良好です。 美術価値としても高い |
| 小硯 | 縦10cm以下の硯 |
| 松紋 | 松の皮や木目に似た紋 |
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蕉葉白 しょうようはく |
火捺の周辺に多くある白みを帯びた部分 芭蕉の葉に似た白い文様 |
| 新硯 |
99年以内に製作された硯で、古硯に対する反対語として使われている |
| 新坑 |
新しく開かれた坑で、旧坑・古坑の反対語として使われている 硯材が尽きると新しく坑を開く。坑を開くと新たに硯のレベルがあがる可能性があるので、硯を取り巻く環境にとっては重要 |
| 新麻子坑 |
旧麻子坑の反対語として使われている 位置的には、新麻子坑は旧麻子坑の3メートル脇にある 旧麻子坑は乾隆年間に開かれたものですが、新麻子坑が開かれたのはハッキリしていない。 |
| 水波紋 |
歙州石にあらわれる羅紋の一種。 眉子紋と間違えられやすい紋で、水面にたつささ波のような石紋。 |
| 石眼 |
端渓石にあらわれる石紋の一種で、人間や動物の目のような紋 |
| 石質 | 硯の資質 |
| 石色 | 硯の色調 |
| 石声 |
硯石がだす音 親指の爪で硯の裏を軽くはじいて音を聴きます。 音が高いほど石が硬いのです。 端渓 - 端渓水巌は無声が最上 歙州 - 端渓に比べ音が高いです。金声なほど良質、鈍いほど劣ります |
| 石紋 |
石の模様。 石紋は硯の質には影響しませんが、鑑賞用の硯は重要視されます。 石紋の種類 青花 - 石紋の中で最も重宝されているのが、微塵青花です。 その他、子母青花、青花結、点滴青花、雨霖墻青花など 火捺 - 蕉葉白や魚脳凍の周辺を囲むようにあるもの 金銭火捺 - 金銭のように円形 馬尾火捺 - 刷毛ではいたように馬の尾が後ろに舞ったようなもの 鉄 捺 - 黒っぽい火捺で、石質が硬い 臙脂火捺 - 臙脂色をした火捺。重宝されています。 鳳 涎 - みみずがはったような模様の火捺 |
| 石瑕 せっか |
硯石にあるキズ これは単なるキズではなく、比較的に良材の硯ほど現れる現象で、石瑕があるキズほど良材の硯とも言えます。 |
| 石硯 | 石が素材として使われた硯 |
| 石工 | 硯石を採掘する人 |
| 石坑 | 硯石をとる坑 |
| 洗硯 | 硯を水で洗うこと |
| 象眼 |
端渓石にあらわれる石紋の一種で、象の眼のような扁平な形をした眼 |
| 象牙眼 |
端渓石にあらわれる石紋の一種で、象牙のような黄白色の眼 |
| 宋硯 |
宋代につくられた硯 美術的な価値は非常に高い |
| 蔵硯 | 硯を所蔵すること |
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棗心紋 そうしんもん |
なつめの形をした紋 |
| 宋端渓 |
宋代に採石された、または製作された端渓石 |
| 粗燥 | 硯があらくて、かわいていること |
| 粗慢 | 硯があらくて、ゆるいこと |
| 粗羅紋 |
歙州石にあらわれる羅紋の一種。 羅紋の中でも太く粗くでているもの 線の間隔も均等でない 質はやや粗慢ですが、墨はよくおります(早くおります) |
| 損筆 |
穂先がダメになること。「ちびる」といわれるそれです。 これは硯石の質にも影響があり、硯が粗いと損筆も早いのです。 なぜか? 筆を墨堂でならしたり、しごいたりするからです。 |
| 大硯 | 30センチを超える硯 |
| 太史硯 |
硯のカタチ 長方形でサイドに高い脚があり、真ん中が空洞の硯 |
| 大西洞 |
端渓の水坑にある採石洞のひとつ 資質・美しさともたいへん価値が高い |
| 退鋩 | 鋒鋩がつぶれること |
| 高島石 | 滋賀県高島郡産の硯石 |
| 高田石 | 岡山県美作高田産の硯石 |
| 駄硯 | 価値のない硯 |
| 端渓硯 | 1300余年の歴史をもち、中国一の生産量 |
| 着墨 | 硯が墨を受け付けること |
| 彫琢 | 硯にほどこされるさまざまな図案彫刻 |
| 澄泥硯 | 沙泥をもとにつくられた硯 詳しくは澄泥硯のページへ |
| 猪肝色 |
端渓硯の色調をあらわすときに使う用語 紅紫色 |
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釘 てい |
釘の頭に似た斑点 ?砂釘・五釆釘など |
| 低眼 |
端渓硯にあらわれる石眼の位置を意味する 墨堂や墨池の内にあらわれた眼 |
| 泥香 | 硯がだす泥の香り |
| 泥声 |
硯をたたくと発する音 固まった泥をたたくような音 |
| 鉄硯 | 鉄でつくられた硯 |
| 鉄声 |
硯をたたくとする音 鈍い金属音 |
| 天然硯 | 天然の風合いを残してつくられた硯 |
| 筒瓦硯 | 筒瓦のカタチにつくられた硯 |
| とう河緑石 |
甘粛省臨?のとう河の産 石色:藍色 石材:粘板岩 |
| 唐硯 | 中国の硯 |
| 得墨 | 硯を磨って墨を得ること |